9人の相棒に感謝

2019年12月29日 押し入れの大掃除。今年の夏に続き、感謝を込めてすべてのギターを磨きました。今年1年、全く弾かなかった相棒もいましたが、新メンバーを含め9人の相棒が小生を支えてくれました。

ARIA 6弦バンジョー
ショスタコーヴィチのジャス組曲という室内楽を演奏することになり、6弦のギターバンジョーを購入。2005年頃と2011年の武蔵野市民交響楽団の室内楽に出演し演奏。

YAMAHA FPX-300 エレアコ
ピエゾマイクとコンデンサーマイクの2つを融合し、2001年からわずかに3年間しか生産しなかったレアものを当時購入。17年お付き合いしてる一番古い相棒です。ピエゾマイクの不具合で2020年に入院予定。

Takamine TS-300
1980年代に生産されたタカミネではレアなドレッドノートタイプ。購入時にL.R.Baggsのギターマイクを付けエレアコ使用に改造。中川イサト作品を演奏するため購入。

Jagard JD-50
1970年代に生産された寺田楽器のレア品。マーティンのD-41を限りなく精密にコピーされたもの。光栄なことに知人より譲り受ける。エレアコ使用に改造。

Epiphone G-BSON セミアコ
神戸の楽器店で中古で購入。ブルースバンド活動時に使用。ナチュナルな色目に一目ぼれ。

Telecaster Thinline Tashiro model
ベトナム産のエレキギターをネットオークションで購入。木目に一目ぼれ。知り合いのギター職人に改造を依頼し、ピックアップのフロント、リアをそれぞれシングルコイルとダブルコイルに切り替えるスイッチを付けてもらい、3スイッチと組み合わせると、実に12通りの音色が出せるようにしてもらったTashiro modelです。

YAMAHA SLG サイレントエレガットギター
神戸で購入。ガットギター(クラシックギター)を手放していたので、練習用に購入したものの、ライブでも活躍。

YAMAHA SLG サイレントエレアコギター
毎日、早朝練習もしくは深夜練習するため、2019年に神戸三宮で中古で購入。外枠の塗料がところどころはがれていたので、おもいきって表面の黒い塗料をやすりで落とし、ナチュラな木目調に仕上げました。彼のお陰で練習がはかどりました。

Maton EBG808TE “Tommy Emmanuel Signature” エレアコギター
リスペクトしているギタリストの龍蔵さんが愛用しているギターを2019年12月14日大阪の専門店で中古購入。一番新しい相棒です。大舞台で活躍してもらいます。

歌うように弾く

2018年、仕事の忙しさを理由にほとんど練習もせず、ギターと向き合っていませんでした。 秋に地元の音楽イベントでインストを演奏するのが唯一の目標でした。そんなある晩秋の頃、ひとりのギタリストの演奏をYouTubeで見つけました。フィンガーピッカーの龍蔵さんです。彼のアレンジした中島みゆきの「糸」を練習しました。カバー曲を本格的に取り組むのはギター歴30年で初めてのことでした。
ギター専門のオリジナル曲ばかり弾いていた自分にとって、歌のない歌謡曲を演奏するには、メロディーラインを歌手以上に歌うように弾かなければならず、奥が深いことに気づきました。

2019年、インストを演奏していく中、多くのミュージシャンとの出会いがありました。その人たちとギターのご縁が重なり合い、2018年に年間で5回しか人前で演奏しなかったのに、2019年は10月~12月の3ヵ月間で23回も人前で演奏する機会がありました。うれしい限りです。

2019年は、毎日少なくても30分の早朝練習を心がけ、今では毎朝5時~6時に練習してから出勤するのが日課となりました。それというのも、ジャズを中心に様々なジャンルで活躍する日本のギタリスト・渡辺香津美さんの言葉を思い出したからです。あるTV番組のギター講座の中で、初心者のギタリストに向かって彼はこう語りました。「毎日1回は、必ずギターと会話してください」。

2019年、インストを演奏しうていた小生に声を掛けていただき、6月からオヤジバンドのPINDON’Zのメンバーとしての活動もはじめることができました。しかも関西最大のオヤジバンドコンテスト・スーパーオヤジフェスの決勝大会への進出も果たしました。こんなに充実した1年を過ごせたのも、多くのミュージシャン仲間の皆さまのご支援があったからです。本当にありがとうございました。

来年も「歌うように弾く(えすぷれっしーぼ)を極め、2020年の秋にワンマンライブを開催することを目標に掲げて、ギタリストとして精進していきます。 

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一つ一つの曲が聴き手の記憶と馴れ合って世界を作り出してゆく。大体、日付のある表現というのはみんなそうだ。その時おれはどこにいて何をしていたというアリバイを伴奏しているんだ。音楽っていうものはそういうものを超えようと葛藤してきて、少なくとも現代音楽は超えてきたのだけれど、歌とかジャズの魅力はその日付を絶対なくさないことにこだわるべきだ。

「密室から市街へ」寺山修司
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堂山町の夜は更けて

music by 中川イサト

演奏:たしろよしみ

ラグタイム。大阪の梅田の繁華街にある堂山町。一杯ひっかけて、ほろ酔い気分で2軒目に向かうときに、店を出るとすっかり夜が更けていた。そんなイメージで演奏しました。

堂山町の夜は更けて / 中川イサト

酔っぱらって 君想う

PINDON’Z     music by Masanori Kono (ロコさん)

2019年6月に結成したオヤジバンドのPINDON’Z(ピンドンズ)。リーダーのロコさんにお誘いいただき、セカンドギターを弾いています。2019年10月13日(日)神戸の宇治川音楽祭に出演したときの映像。このロコさんのオリジナル曲とボブ・ディランの「Knockin’ On Heaven’s Door」のカバー曲の2曲の演奏映像を、関西最大のオヤジバンドコンテストのスーパーオヤジフェスに応募しました。第一次審査、第二次審査を通過し、2020年4月12日(日)に大阪城野外音楽堂で開催する決勝大会に進出できる8組に残りました。記念の映像です。

PINDON’Z 宇治川音楽祭

Eleven Small Roaches

Music by Michael Hedges

不慮の交通事故で43歳という若さで急遽したギタリストのマイケル・ヘッジス。彼の編み出した特殊な演奏方法は、世界中のミュージシャンに引き継がれています。

キャッチボールと友情

わたしは小学校時代、野球に明け暮れていたので、大人になった今でも野球が大好きです。東京から関西に住まいを移してからは、興味はプロ野球から高校野球に一変しました。音楽仲間の紹介で熱狂的な高校野球ファンのご夫婦と知り合ったからです。全国で繰り広げられる予選大会から、注目の選手を応援しているというから筋金入りです。一度、甲子園でいっしょに夏の全国高校野球選手権大会を観戦する機会がありました。テレビでは決して見ることができない試合前の両校の応援合戦など、甲子園に来ないとわからない高校野球の楽しみ方を教えてもらいました。それ以来、すっかり高校野球のファンになり、休みの日には自宅から甲子園までロードバイクで40分走って、熱戦を観戦しにいくようになりました。

平成30年1月4日、闘将で知られた野球人・星野仙一さんが亡くなりました。中日ドラゴンズの現役の投手だった頃の星野さんは、他の投手とまるで雰囲気の違う選手でした。野球少年だったわたしは、テレビの野球中継を通して彼の気迫を感じたのを今でも覚えています。時代は変わり、野球少年の減少に星野さんは危機感を抱いていていました。このままではプロ野球もアマチュア野球も衰退してしまう。野球人口の底上げをしなければいけないと訴えていました。

野球は一人でも練習することはできます。野球少年の頃はよく庭先でバットの素振りをしたり、近所の公園などの壁に向かってボール投げをしたりしました。そこに仲間がひとり増えると、キャッチボールができます。キャッチボールの基本は、相手の胸元めがけて投げること。野球の基礎であり、お互いにキャッチボールを繰り返すことでそこに「友情」や「信頼」が生まれてくるのです。

ところが球技禁止の張り紙をしていない公園を探すのは難しく、まして壁に向かってボール投げすることさえ、できなくなっています。

「最近の公園は危ないからってキャッチボールが禁止されているだろう。じゃあどこで最初に野球をやるんだ? 子どもたちが野球をやる場所がないなら作るしかない。そのためには費用がかかる。それなら例えばサッカーくじのようなものを考えてもいい」。星野さんは壮大なプランを本気で実現させようとしていました。日本の野球界は本当に大きな柱を1本失ってしまった。残念です。

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友情というのは、いわば「魂のキャッチボール」である。
一人だけ長くボールをあたためておくことは許されない。
受け取ったら投げ返す。
そのボールが空に描く弧が大きければ大きいほど
受けとるときの手ごたえもずっしりと重いというわけである。
それは現在人が失い欠けている「対話」を回復するための
精神のスポーツである。
・・・・・寺山修司「人生なればこそ」

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Tommy Emmanuel Signature

2019年12月14日、Maton社製のアコースティックギター EBG808TE “Tommy Emmanuel Signature”を中古購入。これからは、この名器が小生のメインギター。
一押しのギタリストの龍蔵さんも、ライブやレコーディングで使用。世界最高峰のフィンガーピッキング奏者といわれているトミー・エマニュエルさんのシグネチャーモデルです。

1年前の2018年12月30日、龍蔵さんにメールで今使用している楽器の購入理由について質問させてもらいました。

「ボディの大きさが小さめ、ネックが太過ぎず、ナット幅が44mm〜45mmぐらいを選びます。あとはフィーリングを大事にしていて、このギターで間違いない、という一本が見つかるまでひたすらギターを弾かせてもらいます。 具体的には、音量の幅が広い、強く弾いても柔らかい音が出る、出音のレスポンスが早い、煌びやかさがある、 といった感じでしょうか。 でもこれは僕の好みなので、参考程度にして下さい」。

小生がこれまで使用していた3本のアコギはすべてナット幅が42mmでした。わずか2mmでしたが、とっても弾きやすく、これもご縁と思い即決で購入しました。名器に負けないように練習を積み重ねていきたいと思います。

One More Time,One More Chance

山崎まさよし     music by 山崎まさよし  arranged by 龍蔵

「これ以上何を失えば 心は許されるの どれ程の痛みならば もういちど君に会える One more time 季節よ うつろわないで one more chance ふざけあった時間よ」

スタジオミュージシャンなどの下積み時代を過ごした後、山崎まさよしの初主演映画である『月と キャベツ』 (篠原哲雄監督、1996 年)の主題歌に採用され、1997 年、4 枚目のシングルとしてリリ ースされロングヒットを記録しました。彼の初期の代表曲のひとつ。最近では、倖田來未、中森明 菜などもカバー曲をアルバムに収録しています。

One more time, one more chance / 山崎まさよし

バンドコンテスト決勝進出!

2019年6月に結成したオヤジバンドPINDON’Zが快挙です。
関西最大のオヤジバンドコンテストの第一次審査を通過後、第二次審査ではYouTubeの映像の再生回数によるポイントで競い合い、最終的に17バンド中3位になり、2020年4月12日(日)に開催される大阪城野外音楽堂の決勝大会に出場する8組に選ばれました。これも応援していただいた多くの皆さまのお陰です。感謝申し上げます。

スーパーオヤジフェスのHP

2020年4月12日(日)open:12:00 start:13:00 end:19:00
前売件:2,500円 当日券:3,000円
会場:大阪城野外音楽堂(大阪・JR森ノ宮駅前)

PINDON’Z 2019年11月8日 神戸チキンジョージでのライブ演奏後の記念撮影

PINDON’Z Member

Vocal & Guitar
Masanori Kono
Guitar & Keyboard & Chours
Yoshimi Tashiro
Bass
Zeke Maeda
Drums
Keiichi Nishitani

決勝の舞台 大阪城野外音楽堂

Live Information 2020/2/10

インストゥルメンタル夜会vol.6 Sound Bar かくれんぼ(三宮)

インストオンリーの演奏会。
楽器から奏でられる歌声を聴きに来られませんか?

出演:ハーミット西山(g)、たしろよしみ(g)、山崎 育子(sax ) 、藤原博(フルート)&藤原秋(sax )
オープン19:00 スタート19:30
チャージ:2000円(2ドリンク付き)

インストゥルメンタル夜会vol.6に出演したときの画像